今回は南三陸1号で物資集めをして頂いたさいたま市の被災者と寄り添う会が前回の倍の4tトラック2台分の物資集め、平成の森の2つの仮設と馬場中山の2つの仮設、泊浜の2つの仮設で配布します。
7月の物資配布会の時に要望の多かった自転車も使えそうな放置自転車をもらい、ボランティアバスメンバーが事前にさいたま市の物資集積場に集まり皆で修理、試乗もして20台以上用意しました。
被災者と寄り添う会の代表、千葉友理子さんもボラバスに参加しました。 地元さいたま市の被災地への思いのつまった子供達の絵をボラバスに貼る友理子さん。
仮設住宅の方たちも配布会や撤収時のお手伝いをして頂きました。
仮設の子供と遊ぶボラバス参加者。
大量にあった物資もだいぶ捌けて来ました。
配布会と平行してたこ焼き、たい焼き、どら焼きを作ったり、東北ではメジャーな芋煮も100杯分作って来場者に振舞いました。 南三陸産の高級タコを使ってたこ焼きを作ります。
平成の森での物資配り終了。
残りは明日、馬場、泊浜の仮設を周ります。
夜は仮設の方とバーベキュー
残りの物資配りをしました。 チャーターした輸送トラックは物資を下ろしたら帰ってしまうので、他の仮設住宅への物資輸送はボラバスで行いました。
常連参加者 女性
支援物資の配布は初めてだったのですが、実際に配る場に立ち会えたのはいい経験になりました。鍋や食器類はそこまでデザイン問わずうれていくように感じました。一方、洋服は難しいですね。ブランド物の薄手でおしゃれなニットなどが残っていました。 例えば東京でフリマをやった場合とかなり求められる傾向が違うように思います。 現地は年配の方が多いし、寒さも段違いですものね。現地の方も、「もう何も着るものがない段階ではないし、シマムラやユニクロなど安い洋品店があるから」とおっしゃっていました。
常連参加者 男性
私は支援物資会のヒラコ―チームで活動させて頂きました。 衣類、CDや本、自転車、家電品、暖房器具、食器、トイレットペーパーなどを 皆さんにご提供させて頂きました。 物資を集めて頂いた皆さま、自転車を事前に整備して下さった皆様にはホントに感謝です。 私は物資提供を通じ、現地の方とコミュニケーションを取ることができたことが、今回ホントに自分の勉強になったと感謝しております。物資を提供することもさることながら、コミュニケーションを取らせて頂く中で、自分自身何ができるのか?を考えることができたことがホントに良かったと思ってます。物資については、単なる衣類では無く、例えばお婆さんが自宅で履けるようなズボンが求められていることや、衣類を手直しするミシンが無いことや、基本的な暖房器具も不足していることが分かりました。 活動を通じて一番印象的だったのが、2日目の1か所目の仮説住宅にて兄妹にそれぞれにあった自転車を提供できたことです。お兄ちゃんの自転車を見て、まだ自転車に乗るには早い妹が自転車を欲しがり、ピンクのかわいい自転車を自宅まで届けました。 その時の兄妹揃っての笑顔がとても印象的で、やっぱり子供が普通に笑顔で居られるような環境になれるようにお手伝いしたいと思いました。やっぱり子供は笑顔でいるのが一番です。
常連参加者 女性
物資を配りながら、仮設住民達と話したのですが、これ欲しいけど置く場所が無いと言っている人がいました。 物資の服を入れている衣装ケースがいくつかあったのですが、この箱くださいと聞かれたので、中身を別のダンボールに移し、衣装ケースを渡すと喜んで持っていってくれました。やっぱり四畳半二間しかないと収納が足りないんですね。。
馬場地区の仮設住宅で物資を配っていたときに、おばあちゃんが話してくれた事が印象に残りました。 家も何もかも流されてなんにも残ってない。
ここ(仮設住宅が建っている場所)は自分の田んぼだった、ずっと一人で耕してきた、家は無くなったけど、田んぼだけ残った、田んぼが残ったから、この地区のみんなを仮設に入れられる事ができて、毎朝、じいちゃんばあちゃんの写真に田んぼがあったお陰でみんなを仮設に入れることができました。ありがとうって 拝んでいるそうです。
私は何も言えなくて、頑張ってきたんですね。しか言えなくて、そしたらおばあちゃんは、がんばってきたんだぁ、田んぼ耕してがんばったから腰曲がったと言っていました。
おばあちゃんの腰はすごく曲がっていて、そんなになるまでがんばって作った田んぼが、今は全く別の形になってしまって切なく感じました。
中学生くらいの女の子が、私がつけている携帯のストラップを見て、それハンコック(アニメのキャラ)ですよねー!私も同じチョッパー(同じアニメのキャラ)ストラップつけてます!チョッパー大好きと言ってストラップを見せてくれました。アニメ見てないけどたまたま付けてて良かったーと思いました。(アニメ見てないなんて言えませんでした)
物資提供会は物資自体をただ提供する事よりも、話をしてコミュニケーションをとる方が、地元の方は嬉しいのかな?と思います。私は人見知りで全然喋らないけど、これからはがんばって話しかけるようにしたいです。
寄り添う会代表 女性
今回、私が感じたことは、もうこういう形での物資提供は潮時で、今、一番必要なのは、ただお茶を飲みながら話を聴いてさしあげることや、子ども達と一緒に遊んであげることかな、と思いました。皆さん、「感謝しています」、とか、「家族を亡くしている人もいる中、自分は家族が皆揃っているから幸せ、辛いなんて言っていられない」とおっしゃるのですが、本当は辛いし、不安だし、忘れられない恐怖を抱えて生きているのだと思います。震災直後の思いや、食べ物さえ分けてもらえなかった時の悔しさだって、けっして消えていません。そんな思いを抱えながらも前向きに生きていこうとしている皆さんをどう支えていけるのか…。悩みますが、出来る事を出来る形でしていけたら、と思っています。私は子どももいて、フットワークが悪いので、若い皆さんの力を期待しています。後方支援できることがあったら、言ってくださいね。皆さん、本当にありがとうございました。